ベタ基礎、布基礎、杭基礎
建築物の一番下で、建築物を支える部分のことを基礎といいます。
基礎が悪いと、建築部分には問題がなくても、不同沈下を起こしたり、建築物そのものが使えなくなるために、最も重要です。
というわけで、ここでは基礎とは、どういうものなのか、わかりやすく解説しています。
さて、基礎ですが、主に、ベタ基礎、布基礎、杭基礎に分類されます。
これから、それぞれの基礎について図を入れながら解説します。
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ベタ基礎とは?
鉄筋入りのコンクリート板が、面全体で、建築物を支える基礎のことを「ベタ基礎」といいます。以下のようなイメージです。
ちなみに、実物は以下です。
ベタ基礎は「面全体」で建築物を支えるので、地震などの衝撃を効果的に地面へ逃がすことができて、かつ、シロアリや地面からの水蒸気の侵入も防ぐこともできます。軟弱な地盤の上に、よく作られます。
布基礎とは?
木造建築(2階建て)だと、広く採用されている基礎です。下図の右のような逆T字型をした基礎のことを指します。
軟弱な地盤の場合は、フーチングの幅を広くして対応します。
ただ、最近はベタ基礎の方が主流になりつつあります。
杭基礎とは?
軟弱地盤でも、地面の奥には堅い地盤もあります。
固い支持層(堅い地盤)のところまで杭を入れて、家を支える基礎のことを「杭基礎」といいます。下図のような感じです。
基礎の選定
ベストな基礎はありません。地盤にあった基礎を選択することが重要です。
特に建売住宅の場合は、基礎・地盤までチェックする人は少ないと思いますので、見た目・デザインに騙されずに、基礎・地盤までチェックするようにしましょう。